AGA治療のKERASTEM(ケラステム)毛髪再生とは

男性に多い悩みの代表格と言えば、やはり髪の毛が薄くなってしまうAGAが挙げられます。ひと昔前まではいわゆるハゲとして深く原因や治療法を考えられることのなかった薄毛も、近年では様々な研究が進んで症状に応じたケアや治療法が確立されています。中でも男性型脱毛症と呼ばれるAGAは、男性ホルモンが毛根に影響を及ぼして抜け毛を促進してしまうメカニズムがある程度解明されており、それに基づいたAGA治療が実施されています。そんなAGA治療の中でも、最先端として注目を集めているKERASTEM(ケラステム)毛髪再生という方法をご存知でしょうか。

KERASTEM(ケラステム)毛髪再生とは、AGA治療の先進国として知られるアメリカで研究開発された最先端の治療法です。日本ではまだ治療を受けられるクリニックがほとんどありませんが、その効果は折り紙付きです。この治療法は、患者の腹部や臀部といった部分の脂肪を吸引して濃縮幹細胞へと変化させ、再び頭皮に注入するという流れで行われます。もともと自分の脂肪を利用しているので細胞の定着や拒否反応などのリスクが少なく、頭皮や身体の負担を軽減させつつ高い効果を得られるというメリットがあります。もちろん最初に自分の脂肪を吸引する必要があるのである程度の負担はかかりますが、完成された幹細胞を直接頭皮に注入するため、増毛効果や維持期間はほかの先端治療より高く得ることができます。
そもそも幹細胞とは、私たちの血管や髪の毛、脂肪などあらゆるものの材料となる細胞に変化することができます。変化だけでなく自らをコピーする機能も持っており、再生医療分野で様々な用途に利用されています。髪の毛が薄くなってしまうAGAは、ヘアサイクルにおいて何らかの原因で髪の毛が太く長く成長する成長期が短くなってしまい、髪の毛が生えてこない休止期が長くなってしまうことで発症します。つまり髪の毛を生やす役割を持っている毛包幹細胞という細胞の機能が正常に働かず、細胞自体はあるもののずっと眠ってしまっている状態なのです。このような状態の時に頭皮に成長因子を含む細胞を注入することで、眠っていた毛包幹細胞に刺激を与えて正常なヘアサイクルを取り戻すよう促すことができるのです。薄毛が気になる部分にKERASTEM(ケラステム)毛髪再生を施すと、毛根の周囲に存在する脂肪前駆細胞という部分から数多くの成長因子が分泌されるようになります。この刺激によってヘアサイクルが成長期にスイッチオンし、順調な発毛や育毛を可能にするのです。これと同時に血管内皮細胞も増加していくため、頭皮の血行も全体的に改善され、必要な酸素や栄養が十分に行き渡るようになるため髪の毛が生えやすい環境に整えることができるのです。

このように、KERASTEM(ケラステム)毛髪再生というAGA治療法は、髪の毛が抜けたまま生えてこなくなってしまう薄毛に対して血行の改善と脂肪の補充という2つの効果的なアプローチを行うことができます。単に頭皮の血行を良くするだけでなら一般的な育毛剤などでも可能ですが、同時に脂肪細胞を充填して毛根周辺の毛包幹細胞を活性化させ、髪の毛を生やすために欠かせない成長因子の分泌を促すという働きはKERASTEM毛髪再生治療でなければ得ることはできません。1回の施術で必要となる治療費は、患者の症状などによっても異なりますが一般的には150万円ほどとされています。非常に高額ですが、それに見合った高い効果を得られる可能性はかなり高いので、今後何十年も他の治療や高価な育毛剤の使用を続けていくことを考えれば、決して高すぎるということはありません。